50代で福岡移住を決めた理由

移住

はじめに:50代、私が「ドロップアウト」して見つけたもの

48歳で体調を崩し、50代で早期退職。いわゆる一般的な「就労の世界」から一歩外へ出たとき、真っ先に頭に浮かんだのは「これからの長い老後をどう身軽に、豊かに生きるか?」ということでした。

そこで私が最初に取り組んだのが、生活の「固定コスト」を徹底的に抑えるための移住計画です。

当初はマレーシアやタイ、アメリカといった海外移住も考えましたが、ビザのハードルや昨今の円安を考えると、今の自分には「日本国内」がベストだという結論に至りました。

北海道の魅力と、突きつけられた「冬の現実」

国内移住の候補として、まず私の心を掴んだのは北海道でした。とにかく食べ物が美味しく、家賃が驚くほど安いんです。

例えば、大阪で家賃6万円台の部屋を探すと、利便性を捨ててかなり郊外へ行かないと見つかりませんが、札幌なら同じ予算以下で「部屋が一つ多い」広々とした住まいがパッと手に入る印象でした。

しかし、リサーチを重ねる中で見えてきたのが「冬の光熱費問題」です。

家賃だけを見れば大阪より2万円近く安く見えても、冬の暖房費まで含めると、結果的に固定費全体では逆転してしまうことがわかったのです。これでは「固定費を下げて身軽になる」という本来の趣旨に合いません。

また、最低賃金も大阪などと比べて低いので、月の収入が下がるのに、固定費が増えるというのは、老後負担が増えてくるので、これは厳しいと感じました。

北の大地への憧れは、現実的な数字の前で一度立ち止まることにしました。

なぜ今「福岡」なのか?私を支えるコンパクトシティの形

そんな試行錯誤の末にたどり着いたのが、福岡でした。福岡が私にとって理想的だったのは、単に都会だからではありません。

私の身体の状態やこれからの体力を考えたとき、生活のすべてが「手の届く範囲」にあることが決め手でした。

1. 通院や移動の負担を最小限にできる

福岡は空港が街の中にあり、地下鉄で博多まで数分という驚きの近さです。

体調が不安定な時でも、長距離を歩かずに通院や買い物を「地下鉄圏内」で完結できる安心感があります。何かあっても新幹線や飛行機ですぐに大阪へ戻れる距離感も、心のセーフティネットになりました。

2. 「車なし」が最高の節約になる

老後、車の維持費は非常に大きな固定コストです。福岡なら公共交通機関だけで、海や山の自然と、天神・博多の都会的な利便性を自由に行き来できます。

「高齢になっても住みやすい街」を考えたとき、徒歩圏で全てが揃うコンパクトさは非常に魅力的です。

3. 家賃とアクセスの黄金バランス

最近の大阪は家賃が高騰しており、今の利便性を保とうとするとコストが上がり続けます。

その点、福岡なら大阪より1万円ほど家賃を抑えつつ、中心部へのアクセスを損なわずに落ち着いた環境が手に入ります。「便利さを捨てずにコストを削る」という理想に近い選択でした。

移住を検討する上での「誠実な」注意点

もちろん、福岡も良いことばかりではありません。人気の高まりで中心部の物件探しは競争が激しいですし、住むエリアを間違えると坂道が多く、結局車が必要になるケースもあります。

それでも、自分の「身体の余力」と「財布の余裕」を天秤にかけたとき、福岡ほどバランスの取れた街は他にない、と確信しています。

おわりに:人生を「再設計」するという選択

今回の移住計画を通じて感じたのは、「表面的な家賃の安さだけで判断せず、自分の体調や動線に合わせたトータルコストを見極める大切さ」です。

48歳で身体を壊し、一度はレールから外れた私にとって、この移住は単なる引っ越しではありません。これからの人生を、無理なく生き抜くための「再設計」です。

もし、あなたも「今の場所での暮らし」に限界を感じているなら、一度自分の理想の「サイズ感」を測り直してみるのがおすすめですよ。

この選択が、これからの暮らしをどう変えていくのか、これから少しずつ記録していこうと思います。

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